英語―今からでも遅くない

2003年 6月 01日
作者: 代表 高山和子

最近、冒険家の三浦雄一郎氏が70歳という年齢で、標高8850メートルの世界最高峰のエベレスト山登頂に成功するという快挙を成し遂げられた ニュース は、今だ記憶に新しい。 山頂までの道程は想像を絶するほど厳しく苦しいものであったに違いない。 この三浦氏の勇気ある挑戦は、多くの人々に感動をもたらし、何歳になっても 夢を持ち、その実現に向かって絶えざる努力をすれば夢は必ずや達成できるという事を私達に教えてくれた。 英語の習得においても同じである。 もうこの歳になって英語の勉強なんてとお考えの中高年の方、 今からでも決して遅くない。 いや 人生経験の豊富なこの歳だからこそ 多角的に考える力が身についていて、伝えたい内容も多く また知識への探求心が旺盛であるゆえに その分 上達も早い。 確かに大脳の側化(lateralization-大脳の機能が右脳、左脳に分かれる)が確立していない幼少時に英語を学び始める事は 発音の面で大いにプラスになり理想的ではある。 だが、結局は自分の言いたい事がないと 単に発音が上手だけではコミュニケーションが成り立たたない。 特別な才能は必要ない。 ただ、どうしても上手くなりたいという熱意と、努力して続ける才能がありさえすればよい。

学生時代に英語をやっただけで、 数十年後、生涯学習として英語を始められた方も多いだろう。 そういう方には理解を助ける道具として今一度 簡単な文法の基礎を総ざらえし、そこから「話す」「聴く」「読む」「書く」の4技能を総合的に鍛えてゆくのが 実は 急がば回れである。 半年、1年と期間を区切って ご自分の学習計画を立ててみることだ、そして それに伴い少しずつでも進歩が実感できたら 学ぶことが苦労ではなく楽しみとなるはずだ。 英語の学習なんて先が見えない、こんな事やっても上達するのだろうかという疑心暗鬼が芽生えてき、投げ出したくなる学習者もおられるだろう。 しかし 何をやっても 簡単に身につくものは無いのだから、何事も困難を承知で諦めないことが大切だ。 あの英語の達人の松本道広先生は、「私は 英語を学ぶ事においては、嫉妬もプライドも無い 赤ちゃんのようです。 赤ちゃんだからすべて吸収する。 歳を重ねるにしたがって、ますます 上達するわけです。」と語られ、先生の学ぶことへの飽くなき情熱に深い感動を覚えた。 一生学びつづけ、一生青春を楽しみたいと願われている皆さんにとって、英語の学習は 素晴らしいカンフル剤になる事間違いなしだ。

アバター画像

代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル