日本人がよく間違える単語の中に "almost"と"mostly"がある。 これは どちらも副詞で「たいてい、ほとんど、大部分」という意味であるが、その使い方が違うので、日本語を直訳して同じ様に使っていると、まったく意味が通じないことになるので、注意しよう。 "almost"は 「ほとんど、もう少しのところである状態に達していない」と言う意味で、実際には その状態には至っていない。 だから "I almost drowned." というと、「すんでのところで、おぼれるところだった。」という意味になる。 "Mostly"は 「大部分は、ほとんどすべて(for the most part)」という意味で、"almost"が「その状態に近いが、そうでは無い」のに対して、"mostly"は「その 大半がそうである」と 視点が違う。 だから "I mostly drowned."とすると「大抵は 溺れていた。」となり まったく意味が通じない。 しかし、"The work is almost done."(仕事は もう少しで終わりそうだ。) という文は、"The work is mostly done."(仕事はほとんど終わった。)も言える。 また "almost all"と使うと、"mostly"と同じ意味になる。 "Those present were almost all (mostly) women."(出席者はほとんど女性だった。)の文では"almost all"でも"mostly"でもどちらでもよい。
下記の例文を参考に それぞれの使い方をみてみよう。
- Those present were almost all (mostly) students.
- 出席していたのは大部分学生だっ た。
- =Most of those present were students.
- It’s almost time to go to bed.
- もうそろそろ寝るじかんだ。
- I almost had an accident.
- もう少しで 事故しそうだった。
- She was almost late for school.
- 彼女は もう少しで遅刻するところだった。
- She was mostly late for school.
- 彼女は たいていは 遅刻していた。
- He enjoys whiskey sometimes, but he mostly drinks beer.
- 彼は 時々ウイスキーを飲むが、たいていは ビールを飲む。
- He is busy working lately, mostly on computers.
- 彼は 最近 たいていコンピューターの仕事で忙しい。
ここで、"almost always(ほとんどいつも)” と "almost never(ほとんどーない)” も覚えておこう。
- He was almost always late for his appointments.
- 彼は ほとんどいつも約束に遅れた。
- He almost never spends money on his clothes.
- 彼は ほとんど 服にお金をかけない。