“could” と聞くと、単に “can” の過去形として「過去の能力や可能性を表す」のに使うという意味で覚えていて、常に “could” とは過去の要素と考えている学習者も多いであろう。 でも 実際には ”could” は仮定法として使われるほうが多い。 だから 気をつけないと、話者は 「過去にこういうことが出来たのだ」 と話しているつもりでも、聞き手は現在 「もしやろうとしたらこんなことも出来るのになあ」 と言っているのだと誤解する可能性もある。 下記の例を参考にして、あなたも “could” を使いこなそう。
過去の能力、可能性:
- I could run faster.
- この文は 「昔はもっと速く走れた (I could run faster when I was younger.) 」 と言っているのか、 「やろうと思えば、もっと速く走れる (I could run faster, if I tried hard.) 」 なのか曖昧である。 だから前後の状況から過去であることが明らかな場合や否定文の場合を除いて、仮定法との混同を避けるために、 be able to とか manage to などの過去形を使うとよい。
時制の一致:
- She said she could drive a car.
- 車が運転できると言っていた。
仮定法:能力・可能性・依頼・許可・提案・勧誘などを表す婉曲的な表現
- I could do that, but I don’t want to.
- 私ならそれは出来るけど、やりたくないわ。
- Could you open the door for me, please?
- もしよろしければ開けてくださいませんか?と仮定となるので、Can you~?よりも丁寧
- You could write and ask for more information.
- 詳しくは手紙でお問い合わせ下さい
- I couldn’t agree more.
- これ以上賛成することは出来ないでしょう。»まったく同感。 その通り。
- “How are you?” “Couldn’t be better!”
- 「いかがですか?」 「とても快調ですよ。」
- It could have been worse.
- もっと事態は悪かったかもしれない。»不幸中の幸いだった。
仮定法:現在・過去の反対
- I wish I could go with you.
- 一緒に行けたらよいのだけど。
- You could have won, if you hadn’t fallen down.
- 転ばなかったら勝てたのに。
Useful Expressions:
- Could be.
- そうかもね
- How could you?
- よくもやったわね
- Who could have thought?
- 思いつきもしなかっただろう
はじめまして、ためになりました!
ラグビー日本代表が南アフリカに勝った試合でJ.K. Rowlingが
twitterに「You couldn’t write this…」と書いていて調べてたどり着きました。
日本にいて、この感覚になれるにはやはりある程度の暗記が必要ですよね・・・
兎に角、勉強になりました!
コメントありがとうございました。 日本が勝ったなんて信じられません。 I could hardly believe it!