スクールの展望 – Pt. 4

2011年 2月 28日
作者: 代表 高山和子

月日の経つのは本当に早いもので、私がこのスクールを始めてもうすでに今年で21周年を迎えようとしている。 「言葉の壁を破ってあなたも今日から国際人」というのは宣伝・広告に開校当初から使っているキャッチフレーズだ。 開校当初はあまり深く考えずに、「とにかく英語が話せて海外に自由に行き来できる能力が備わっていれば国際人だ」という程度の意味でこのフレーズを思いついたのだった。 しかし、英語に関わる事数十年、私のこの言葉に託す思いも随分と進化を遂げた。 「国際人」とはどんな人をいうのか? 英語がペラペラ話せて、よく海外旅行をする人が国際人ではない。 私の求める国際人とは、どんな話題を投げかけられても広い視野に立って自信と適切なマナーで しっかりと意見を述べることができ、外国人と対等にわたりあえる人材である。 当校では、この高い目標を掲げ、英語力を備えた人材を輩出する基盤となるような指導を目指していきたいと思っている。

社会は急速にグローバル化している。 この中で生き残るには これからはますます高い英語能力が必要とされることであろう。 すでに、楽天などの国際的企業の中には英語を社内語とするところもある。 大手電機メーカーのパナソニックは今年度の採用する1390人の新入社員のうち外国人を1100人以上採用する計画である。 外国人学生は優れたコミュニケーションスキルを持っているからという理由である。 また三井住友は全行員にTOEICの800点以上を行員の期待基準として知らせた。 日本は TPP(環太平洋経済連携協定)の参加の決断が六月をめどに迫られている今、参加に踏み切ればますます 海外との取引が増え、「英語力」は無視できなくなるであろう。 そしてこの厳しい現実に対処できる英語能力を培うには膨大な年月がかかることをまず知っておく必要がある。 この意味で、英語を習い始めるのは早ければ早いほど良く、無駄にする時間は無い。

The Wright Language School

当校では、子どもさんには、「読み、書き、聞く、話す」の4技能を取り入れ、 中学入学までに着実な基礎固めをめざし、小学校卒業時までには英検の3級を、中学卒業までには英検準2級に合格できる実力をつけることを目指していただきたいと思っている。 私は 英語をあくまでも言葉として捉えているので、英検3級、準2級に使われている英語は決して小学高高学年、中学生にとって、難しい内容ではない。 クラスではふんだんに読みを組み入れ、生徒さん自ら学習する態度を培い これからも一生英語に関わっていけるよう、小さいうちから英語の基盤づくりをしっかりと行いたい。 また大人の生徒さんには、英語を自らの言葉とし、意見を発信できるようになることに始め、最終的には 英語を通じて 世界の情勢をいち早く取り入れ、自らを向上させることのできるレベルに達していただくことを願っている。 いずれにせよ英語との関わりは、終わりのない長い道のりである。 目先の目標のみにとらわれず、長期の目標を持っている人は少しの挫折で意欲を削がれることはない。 英語を学習するということは、単に英語の勉強にとどまらず、それによって文化を学び、社会を知り、人生の幅を広げて 自分を向上させることにあるからだ。

私も自分の知識の幅を広げる目的で、最近国連英検の特A級に挑戦し、合格した。 京都の学生時代、英語でつまづいた時、いつも池が原の国際会議場に足を運び、世界各国の旗を眺めては 英語を使って国際舞台で活躍する夢を膨らませて自分の学習意欲を奮い立たせていた時期があった。 国連は私にとって学生時代の夢の舞台であったことから、この試験はかねてから挑戦したいと願っていたものであった。 今は憧れの国際舞台で活躍というのとはほど遠い世界に住んでいるが、私には 国際舞台で将来 活躍する人材を育て上げるという目的がある。 私は、一人でも多くの人に真剣に英語と取り組むことで、人生を変えていただきたいのだ。 そして 当校に縁のあった学習者皆さんには一生英語と付き合っていき、ご自分の人生の幅を英語を通じて広げていってもらいたいと願っている。 真の意味で、「言葉の壁を破って、あなたも今日から国際人」を達成し、この県北から 国際社会の一員として英語をご自分の言葉として駆使できる使い手を一人でも多く輩出すべく、これからも真剣に英語指導に携わるつもりである。

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代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル