小学生の英語について

2008年 3月 30日
作者: 代表 高山和子

桜の便りが次々と舞いこむ今日このごろ、皆さまの中には就職、入学、習い事など、新たな挑戦に一歩を踏み出すことに希望と夢で胸を膨らませている方も多いことであろう。 当校でも 特に 近年は子供さんの入学者数が増え、早期英語学習の必要性が広く理解されつつあることを反映している。小さい子供さんの初めて英語と接した時の目の輝きを失わせず、英語への興味を育んでいけるように、指導に当たるものとして、お一人お一人とかかわり、生徒さんの上達を喜びと感じ、常に教えることに情熱を注いでいきたいと思っている。

小学校においても 新指導要領によると、英語の位置づけが少し変わり 小学校5.6年生対象に週1回の英語の授業が必須化される。これまでにも総合的な学習の一環として外国語活動が行われていたが、目標が曖昧なままで取組内容にばらつきがあり一貫性に欠けていたことに起因するのであろう。 国際社会に共生してゆくために、早期英語教育の必要性がカリキュラムに反映されるのは良い動きである。でも単に英語の音やリズムに慣れ親しませるという目的で、貴重な時間を英語で触れあうだけのお遊びに費やすのであれば、成果は期待できない。現在の中学校英語では、最初はとても簡単なことから始まるので張り切って学習に励む生徒たちも、学年が進み 新しい文法事項が次々と導入されるにつれ週3時間だけの授業のなかですべてを理解するのは困難になり、英語に対する興味を失うケースが多い。この事態を改善するためにも、小学校ではきっちりとカリキュラムにのっとって基礎力を育成する必要がある。世界に通じる英語力の育成を目的とするためには、小・中・高の一貫した英語教育の視点からの改革が必要であると思う。

小学生の英語について当校の小学生クラスでは、中学校に進むまでに英語の基礎を4技能を踏まえてしっかり定着させるのを目標としている。英語が真の意味で駆使できるとは、読む、書く、聴く、話す の4技能をバランスよく使いこなせることを言う。そのことから当校では、文章パターンや表現を聞いて、読んで、書いて、話して、何度も何度も繰り返して学んでいくことで定着を図り、それに加え生徒さんに自主的に英語に関わってゆく学習態度と技術を培っていただくために、英語の本読みにも力を入れている。英語の習得には膨大な年月の学習が必要であることを覚悟し、「楽しいお遊びを通じて自然に習得できる。」といった宣伝文句に振り回されないことだ。真の継続的な楽しさとは、英語の上達を確信できて初めて湧いてくる。小学生のうちに培った英語の技術は中学に入学してからの自信につながり、後々の英語との関わりにおいて大きなプラスとなる。これからの国際社会で活躍するためには、英語は不可欠である。子供さんの中に早いうちからそのための足がかりを作るためにも、子供さんの能力を伸ばしていける身に付く内容の授業に熱意を持って取り組んでいくつもりだ。

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代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル