“some” と “any”

2002年 4月 01日
作者: 代表 高山和子

中学校1年でお目見えする "some" と "any" は、「いくらか、いくつか」を表し、可算名詞にも 不可算名詞に共に用いられ、肯定文には"some"を 否定文や疑問文になると"any" を用いると習った。 しかし これ以外の用法も多々あるので、その例を幾つかあげてみよう。


例文
1.   疑問文の中の "some"

疑問文でも、「依頼」や「勧誘」を表したり 相手にyesの答えを話者が
期待している場合はanyの代わりにsomeが、用いられる。

Would you like some tea?
Want some chocolate?
2.   否定文の中の "some"

全てを否定している訳ではない時、否定文でも "some" が用いられる。

I don’t like some of his ideas.
彼のアイディアの幾つかは気に入っている。
(I don’t like any of his ideas. ― 全て嫌いだ。)
3.   およそ、約(aboutより漠然な数)、なかなかの 、いくぶん(=somewhat)
The trip will take some ten hours.
旅はおよそ10時間かかるでしょう。
That was some performance.
たいした、演技だった。
I know him some, but not so well.
彼を よくは知らないが、幾分知っている。
I’m feeling some better today.
今日は 少し気分がよい。
4.   「どんな~も」を表す "any" – (any+可算名詞の単数)
Any child can answer that question.
どんな子供でも その質問には答えられるよ。
Any plan is better than nothing.
どんな計画でも無いよりましさ。
"some" と "any" を用いた慣用的な表現
I hope some day we’ll meet again.
いつの日か、また会いたいですね。
We have to get the work done at any rate.
どうあってもその仕事を終えなくてはいけない。
There are few mistakes, if any.
間違いが、もしあるとしても少ししかない。
In any case, you have to be there on time.
どんな場合でも、時間通りにそこにいかなくてはだめだ。
アバター画像

代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル