意外に大切―現在完了

2005年 12月 06日
作者: 代表 高山和子

中学校で過去から現在までの行動を表すのに、「have(has)+過去分詞」を使うと習いましたが、これが簡単そうでなかなか使いこなせない人は多いと思います。 どうしても過去形か現在形のどちらかで代用しがちですが、実際の会話では現在完了は大変よく使われます。 現在完了を過去の事柄に及ぶと勘違いしている人も多いかもしれませんが、現在完了は現在の状態に及び、過去の事柄が終わってその結果現在はどうなのかを表しているのです。


下記の文章を参考にしてみましょう。
  1. A: How was your trip to Kyoto yesterday?
    B: It was great! I had lunch at a posh cafe.
  2. A: Would you like to go eat lunch?
    B: Thanks for asking. But I’ve had lunch.

文章 (1) では「おしゃれな喫茶店でお昼を食べたという」過去の事実のみを述べているのに対して、(2) では「もうお昼は食べたので、今はもう食べられない。」という現在の状態を言っています。

  1. I lost my key.»過去のある時点で鍵をなくした。
    I have lost my key.»鍵をなくして、現在も見つかっていない。
  2. Somebody stole my bike.»過去に誰かが、自転車を盗んだ。
    Somebody has stolen my bike.»誰かが、自転車を盗んで今も見つかっていない。
  3. I didn’t clean the room.»過去のある時点で、その部屋を掃除しなかった。
    I haven’t cleaned the room.»その部屋は掃除してないけど、これからする。
  4. Did you go to Jim’s house?»過去のある時点で、ジムの家に行ったかを問う。
    Have you been to Jim’s house?»これまでに、ジムの家に行ったことがあるかを問う。
  5. We met before.»過去に会ったという事実。
    We have met before.»もう以前に会ったことがある。
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代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル